女はみんな女神

女はみんな女神 女はみんな女神 (ウイメンズ・ブックス)
ジーン・シノダ ボーレン 村本 詔司
新水社 1991-01
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すべての女性に読んでほしい、素晴らしい1冊!何度も何度も読み返して、咀嚼して、その度に気づきがある、私のバイブルのような本です(笑)

ユング派の心理学者であったジーン・シノダ・ボーレンが、全ての女性の中に存在する様々な声、場面に応じて顔を出す人格を、ギリシャ神話でおなじみの女神をメタファーに、分析・分類して、明快に説明しています。

若い女性や子ども、自然の守護神であり、そのためなら男性と戦うことも辞さない独立心旺盛なアルテミス。

知的で、学問的追及や政治に興味を持ち、有能な男性の片腕として誇りをもって仕事にまい進するアテネ。

活動的で、著名な夫の妻であること、縁の下の力持ちとして存在することに喜びを見いだすヘラ。

家事や自分の愛する活動を、瞑想的に楽しんで行い、しっかりした自分の世界を確立していくヘスティア。

男性との関係で苦しみ、傷つき、その中で自分を見つけていく若い娘ペルセポネー。

溢れるほどの母性で子どもや男性の世話を焼き、そこに幸せを見出すデメテル。

恋愛のエネルギーを通して、相手にも自分にもインスピレーションを与える恋の錬金術師アプロディーテ。

 

全ての女神が、私達の中に内在しているという著者の意見に、大きくうなずいてしまうのは、私だけではないはず。

自分の中にある真逆の顔や様々な声に直面した時、どれが本当の私なのかしらと悩む必要がなかったことを教えてくれます。だって、どれも自分の中の女神の声だったのですから!

女性ガ生き方を模索することが許される、でもとてもチャレンジングな20世紀、21世紀。

自分の中にいる女神たちを召集して会議を開き、今の局面を、どのように乗り切ったらいいかをしっかり見極め、女性として生まれた自分の人生を豊かに全うして生きるよう、教えてくれます。

この女神の傾向が強い人が母になったら、更年期以降の課題は、自分と正反対の女神が強い子どもをもったら・・・など、自身が二児の母でもあるジーン・シノダ・ボーレンの眼差しは、鋭くも、優しい眼差しで、全ての女性の人生を応援してくれています。

絶版ですが、中古で買える他、公式HPからダウンロードもできます。

全ての女性、全ての女神に読んで欲しい1冊です。

 

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