Home > 女神の旅 > 永遠の夜 のお散歩

永遠の夜 のお散歩

SA2A0078ALOHA

みなさま こんにちは。

3週間ほど前、私の18年来の仲良し、愛犬メイが心臓麻痺を起こしました。慌てて、整体で習ったことを活かして、心臓の部位の胸椎に手を当てて、発作がおさまるのを待ちました。その後、浅い息で意識が朦朧としているメイにじっと手を当て続けながら、「今までたくさん、ありがとう。もしも今還りたかったら、メイの自由にしていいからね。でももう少し私と居てくれるなら、美味しいもの食べて、もう少し地球で遊ぼう」と声をかけると・・・ふうっと深い息をして、目を開けてくれました。

以来、本当に食欲も旺盛になり(笑)、夜のお散歩に行きたがるようになりました。その日から、毎日、暑さが引いた深夜、晴れている日は必ず武蔵国分寺公園にお散歩に行くのが、二人の日課です。

適度に大きくて、芝生と大木がバランスよく配置された公園は、地元の人たちからMK公園と親しまれ、昼間は多くの人でにぎわいます。そんなMK公園ですが、深夜は静まり返っていて広々しています。そして、マラソンしている人、ギターを奏でる人、勉強する人、仲良くおしゃべりをする人がちらほらいて、とても気持ちのいい空間です。

池の周りには、つる性の植物の絡まる棚がほのかにライトアップされていて、スペインの中庭、桂林の池のほとり、トルコの湖沿いの道などを思い出させてくれるような、異国情緒溢れる空間です。

そこを、仲良しのメイとのんびりのんびり、歩いていきます。時々立ち止まっては、見えない目で、私に見えない何かをじっと穏やかに見つめている瞳。そして、毎日来ているのに、まるでこの世界に来て始めての匂いを味わうように、そしてこの匂いをずっと覚えていようとするかのように、風の香り、草の匂い、コンクリートの匂いをじっと味わっている姿に、毎日胸がじーんとします。本当に毎日毎瞬 新しく「今 ここ」を生きているメイと並んでゆっくり一歩一歩歩いていくと、一緒に時空を超えて歩いているような気さえしてきます。

電線がないので、木々の影の間から、星や月がとても綺麗に見えて、メイが立ち止まると一緒に立ち止まり、時には地面に腰を降ろして、めいめいにじっと夜の静けさを味わいます。

こうしていると、ミヒャエル・エンデの「モモ」の大好きなくだりを思い出し、メイに聞かせます。

「モモとジジはしずかにならんで、長いあいだじっと月を見つめました。こうして月を見ているかぎり、ふたりは永遠に死ぬことはないと、つよく感じていたのです」(大島かおり訳 岩波少年文庫)

しばらくしてメイは、ふん、と鼻をならし立ち上がって、またゆっくりと、気品をもって、歩き始めます。今夜のMK公園は誰かが仲良しと花火をして、夏の始まりを祝っています。

ALOHA MAHALO

 

Share this...
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

^

^