今年最高気温を記録した猛暑の中、盆地の奈良に行ってきました。何をしにこの猛暑の中を奈良へ?!それは、今私が恋をしている、タンゴを聴きに♪
タンゴのCDを聴いてほえーっとなっている毎日に飽きたらず、生音を聴きたい!と思い小松亮太氏のブログ(オタク度が高く、相当面白い!!)を覗くと、タンゴの大家ピアソラの曲を含めたコンサートが奈良で開かれるとのこと。これはもう、夏のボーナスと思って行くしかないでしょう!と即決めして飛んでいきました。
朝の早い時間に奈良に着く新幹線に乗り、午前中は法華寺、海龍王寺、秋篠寺に行き、十二面観音像や伎芸天に手を合わせてきました。穏やかな表情の仏像、安らぐ苔むした空間…しかしお堂はまさに天然のサウナ(笑)。仏様たちも冷房が欲しいと言っておられますぞ…とぶつぶつ言いながら、滝のような汗をかきかき巡りました。そのあとの平城宮跡の木陰に腰掛けての一休みが気持ちよかったこと!頭も朦朧としているので、当時の都の往来が蜃気楼のように見えてきたりして(笑)
そして、いよいよタンゴ本番!もう、もう・・・素晴らしい!の一言。贅沢うっとり時間でした。
胸の深い部分の琴線に触れてくるバンドネオンの音色。人生の酸いも甘いも、人間の歴史の光も闇も味わいつくし、それを超えたところにこそある、生きることの切な愛しさを、余すところなく表現したタンゴの名曲たち…。堪えられません。
最近私の中でヒットしている言葉に「自分を投げ出す」ということがあります。賢さやスマートさ、後先を考えてソツなく出来ることがいいとされる昨今ですが、そんな中、後先考えず、今ここ、この瞬間に「自分を投げ出して」いる人は、はっとするほど、そして、じーんとするほど綺麗だなと感じます。そして、できればそれが、誰かのため、何かのためではなく、まして義務でもなく、自分が好きでただ夢中になれるものに、自分をまるごと投げ出している人のエネルギーは神々しささえ感じます。
タンゴ奏者の小松亮太さん、そして、バンドの皆さんからも、今回それが惜しみなく放出されいて、そのエネルギーに感動しっぱなしの2時間でした。
蟹座の性質的に、ついつい自分を後回しにしてしまう私には憧れのエネルギー。でも人生後半は、自分がただ好きで、自分自身を投げ出せる何かに出会うぞ~と改めて思いました☆
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ALOHA MAHALO