しあわせの花飾り―ハワイアン・レイメイキング UMAHANA ポプラ社 2008-06-10 売り上げランキング : 139950Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ハワイと言えばフラダンスとレイ…と言うくらい、レイは私たち日本人がよく思い浮かべる、ハワイのイメージそのものですよね。
ハワイでは、フラやお出迎えの時以外にも、日常的にレイを贈り合う素敵な習慣があります。
誕生日などのお祝いごとはもちろん、友人に久しぶりに会う時、また人間同士だけでなく火山や岩にも…大切にしている誰か、何かに、香りのいい美しいレイをALOHAを込めて贈ります。レイを身につけた瞬間に、誰もが最高の笑顔になる、素晴らしいギフトです。
本書は、そんなレイを、日本の花で素敵に編み上げている男性アーティストの大谷さんのレイの紹介本。著者の花への思い、レイ作りを学ぶ中で得た素敵な体験や想いを、優しい言葉でシェアしてくれます。
私が中でも好きなエピソードは、実験のため様々なレイを作りかけのままにしていた大谷さんに、「レイは完成させて円にしてこそ意味があるもの、でないといのちを無駄にしてしまうのよ」 と教えてくれる方がいらして、大谷さんが大切なことに気が付いたというエピソード。
全てのいのちがALOHAでつながり、円環していることを知っているハワイの文化を象徴する深いエピソードだなあ思いました。
著者が作った素敵な日本のレイを、日本の生花農家の方、友人の方々などが身につけた素敵な写真は、皆さんの笑顔が素晴らしく、女神様のようです。
ちなみに
私自身の忘れられないレイ体験は、自分の心身を立て直すためにハワイに3ヶ月滞在した時のこと。
当時の私は、離婚を体験したばかりで、美しいハワイにいても悲しみや不安、自分を責める気持ちをいつも胸に抱えていて、自分を大切にする気持ちをすっかりなくしていました。
そんな時大切な友人が、レストランに連れていってくれ、レイを売りに来てくれたお姉さんの籠から一番美しいレイを選んで、フワッとかけてくれました。
首にかけた瞬間 「思い出して、あなたは大切な人だよ」 と世界中から言われたような気がして、言葉では表現しきれない、優しいALOHAなエネルギーで包まれ、心の深い部分にあった何かがほどけるのが分かりました。
今でも思い出すと、その時と同じ暖かい気持ちになれる、宝物のような大切な思い出です。
そのレイをかけてもらった時の気持ち…自分自身がとても大切な存在で、世界が祝福してくれていると言うことを、全ての人に思い出して欲しい…そんな思いでロミをしています。
フラの人気とともに、日本にもレイを贈る習慣ができたらいいなあ…そんな夢が広がる、ALOHA感100%になるレイの本。是非手にとってみてくださいね。