女は人生で三度、生まれ変わる

女は人生で三度、生まれ変わる―脳の変化でみる女の一生 女は人生で三度、生まれ変わる―脳の変化でみる女の一生
ローアン ブリゼンディーン Louann Brizendine
草思社 2008-08
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この本との出会いで、劇的に身体、特に女性の身体と心についての理解が深まった、画期的な1冊です。

人間の身体は様々なホルモン、脳内物質の精妙な働きによって生理的活動はもちろん、情動活動、知的活動を行うことができるのですが、この本は中でも女性が一生の中で経験する変化を、ホルモン、脳内物質の変化から紐解いていきます。

卵子を一生分もって生まれる女性(男性は後から作るのです)は、初潮に始まる毎月のホルモンの満ち干の波、女性として成熟してくるまで、そして出産、ママの脳、閉経と、絶えず変化にさらされます。

その波に時に翻弄され、時に乗りこなし、しなやかに成長していく女性の人生の変化を理解するのに、これほど役に立つ本は滅多にお目にかかれません。

特にママの脳になっている女性の、たくましさ、優しさ、ママ友をはじめとする同性集団に属したいと言う欲求、そして、内心うちの子が世界一可愛いと思ってしまう親ばかぶり・・・

そんな悲喜こもごもがこんなにホルモンに左右されていたとは!と驚きの連続です。

私は身体や脳の本を読んで、この驚くべき神秘の世界に触れるのが大好きなのですが、この本を読んで以来、実際に人や自分に対しての反応が180度変化しました。

今までだとむっとしていたセクハラ傾向のおじさまも「ううむ、テストステロンにかなり支配されていねえ」と冷静に観察できたり・・・

カリカリ気味な自分を観察して「黄体ホルモン優位なのね、もうちょっとで波を乗り切れるから、がんばれ、自分」と、自己嫌悪に陥る代わりにエールを送ったり・・・

脱母親・妻=独立宣言を出して、活き活きボランティアに励む母を見て「そうかあ、ママの脳が終わると、女性は自由になるんだなあ」と納得したり・・・。

性格的なこと、心理的なことを分析したり、評価したりするよりも、身体をケアして愛を注ぐほうが、人生の南極は楽に乗り越えられる、と思って実践しているのですが、それを裏づけ、女性の身体の変化の波をサーフィンする術を教えてくれる1冊です。

女の子のお母様は必見かもしれません☆

是非読んでみてくださいね。

 

 

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